今年度、当事務所では「中央共同募金会の助成事業(ボラサポ・令和6年7月豪雨災害)」を受け、被災地支援の事業を行っています。
2024年7月25日に発生した山形豪雨災害の「初動の活動」と「地域支え合いセンターの初動のサポート」、そして「多様な支援制度の勉強会」等がその対象になります。
山形豪雨災害では、発災からの約2週間は遊佐町・戸沢村間で通行止めが続きました。通常この区間は片道50分で行き来できますが、この災害で土砂崩れが発生して往来できず、秋田県を経由する必要がありました。また、秋田県南部も被災しているため片道4時間近くかかり、移動や費用面で予想以上の負担が発生しました。
そして、大規模災害時は多くの支援制度が適用されます。多様な支援を被災者の皆さんが受けられるようになるためには、私達支援者が制度を理解する必要があります。
2024年9月27日、長く被災者支援に携わっておられる弁護士・永野海先生を講師にお招きし、支援制度のオンライン勉強会を行いました。
対象は、山形県内で被害に遭われた市町村行政等の皆さんです。当日は約40名の県庁・市町村行政・社会福祉協議会の皆さんが参加され、激甚災害、被災者生活再建支援法、支え合いセンター事業のスキーム等について確認しました。
終了後は「当自治体が被災自治体になったのは初めての事。とても勉強になった」との声が複数寄せられました。
尚、この勉強会はJVOADの事務局長・明城さんのご協力を頂き、実施する事ができました。感謝申し上げます。
ボラサポの助成を頂いた事、そして多くの支援者の皆さんの協力を頂いた事で、当事務所としても微力ながら包括的な被災地支援に寄与する事が出来たものと思います。